約400年前に参勤交代道路として利用された今市石畳。大分県指定文化財の歴史ある石畳を散策しましょう。
今市石畳の歴史
今市は肥後藩主が参勤交代の休憩地になっており、肥後藩主細川候の参勤交代道路として使用され、本陣、脇本陣をはじめ茶屋、代官所、造酒屋等、軒を並べて賑わっていました。道幅8.5mの中央部に幅2.1m長さ660mにわたり、全面平石が敷き詰められており、さらに家屋に出入りの為の敷石が6ヶ所あります。この石畳は豊後鶴崎と肥後熊本を結ぶ肥後(豊後)往還の一部で、江戸時代、肥後藩細川氏の参勤交代道路として利用されていました。(豊後岡藩中川市も一時期利用していたようです)道路の両側には町家が立ち並び、今市町(岡藩の宿場)として賑わっていました。ここの宿場は一筋通の町並みだったため、宿場の中が見通されるのを防ぐ意味から、街の中央を鉤の手に二度曲げられています。県内に現存する石畳道は少なく、貴重な交通遺跡として、昭和47年3月21日に県史跡に指定されています。