室戸岬サイトツアー

室戸ユネスコ世界ジオパークの室戸岬サイトをガイドがご案内します。
個性豊かな地元ガイドと一緒に歩いて、地球が動いている証拠を見つけてみませんか?

ジオパークの概略説明

2022年1月現在、日本ジオパークは全46か所あり、そのうちユネスコ世界ジオパークに9か所が登録されている。室戸市全域がユネスコ世界ジオパークに認定されている。ジオはギリシャ語で大地・地球の意味がある。大地の上には、動物や植物等の生態系が広がり、そして私たち人間が生活していて、歴史・文化・産業等を育んでいる。ジオパークでは、大地・生態系・人の3つのつながりを楽しく学んで知ってもらうことに重点を置いている。

恋人の聖地(展望台)

30mの高さにある展望台からは、室戸岬と大海原が広がる景色が楽しめる。展望台は、地震発生時の避難所を兼ねている。

中岡慎太郎石像

展望台の下には中岡慎太郎像があり、桂浜にある龍馬像と同じ作者で大きさもほぼ同じで、昭和10年に製作されたものだ。

斑レイ岩

石像の台座で使われている石は、道路を作る時に山肌を切り取ったもので、地下深いマグマが冷えて固まり、地震により大地が盛り上がったことで地表に現れた斑レイ岩という石を使用している。斑レイ岩の結晶(白黒)の大きさはマチマチで、マグマの中心部分はゆっくりで大きく、外の部分は早く冷えると成長が止まるので小さい。黒い部分がきらきら光り、魔物を退散させた石ともいわれていて、別名明星石と言われている。 

しましまの地層

室戸の大地がもりあがり続けているため、約1600万年前深海だったところが、現在地表に現れている。

河口付近に砂や泥が降り積もったものが、地震による土砂崩れや台風による激しい水流により、砂や泥が深海に運ばれる。深海で、荒い砂が先に層を作り、続いて細かい粒の泥が層を作り、それを繰り返すことでしましまの層が出来上がる。

生痕化石

生痕化石は、生物が動いた痕跡。

サンゴ

サンゴの中の黒い部分は石だ。

灯台と銅像

海岸から灯台を見ることができる。灯台があるところは10万年前は海岸だった。灯台の下には、先ほど見た中岡慎太郎の銅像が見える。

ウバメガシ

ウバメガシは、土佐備長炭の原木である。高知県は備長炭生産量日本一で、和歌山県・宮崎県とともに三大生産地となっている。 

アコウの木

立派なアコウの木があった。風が強いので、幹は上に伸びるより横に伸びている。

月見ヶ浜

初日の出のビュースポットで、正月には多くの人が訪れる。

みくろ洞

空海が1200年程前に、室戸で修行したと三教指帰(さんごうしき)書物に書かれていて、この洞の中で修行された可能性がある。虚空蔵求聞持法(こくぞうぐもんじほう)という記憶力を増大させる法で、虚空蔵菩薩の御真言「ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンアリキャ マリボリソワカ」を1日に1万回・100日唱えると、難しい書物や経典が簡単に覚えることができる。

洞窟は二つあり、波が削った海蝕によってできた。奥が浅い洞窟は修行した場所で、奥が深い洞窟は生活した場所で、100日以上は過ごしたと考えられる。

入り口付近で落石があったので、補強がされている。この洞窟で聞く波音は日本の音風景百選にも選ばれている。

天狗岩

みくろ洞近くに、顔の形に見える天狗岩がある。

エボシ岩

さらに海岸へ少し降りていくと、風化が進んで落石等が発生し、烏帽子の形は崩れてしまった。マグマが地下で冷え固まった岩石の斑れい岩でできている。

ツアーを終えて

室戸の大地が今なお隆起している事実を聞き、びっくりしました。その痕跡が石(岩)を見てわかることも勉強になりました。

室戸市観光ガイドの会

個性豊かなガイドが室戸ジオパークとお客様の橋渡しをします。人と自然のつながりを楽しくお伝えします。海外からのお客様にも対応しています。

団体窓口
室戸世界ジオパークセンター
所在地
〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町1810-2 室戸世界ジオパークセンター
電話番号
0887-23-1610

ツアープラン情報

ツアー名
室戸岬サイトツアー
料金
お客様1人当たり1,000円
(ただし、最低料金2,000円)
※ 11名以上の場合は、1人当たり800円
開催日時
9:00〜17:00
※ 11〜3月までは、16:30まで
ツアー時間
60分
予約受付
3 日前まで
お問い合わせ
室戸世界ジオパークセンター
TEL
0887-23-1610
定休日
なし
営業時間
9:00〜17:00
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