高千穂観光基本コース【前編】

豊かな自然や日本の原風景が広がる高千穂町。天照大神がお隠れになった天岩戸をご神体とする天岩戸神社や高千穂八十八社の総社の高千穂神社、自然が織りなす美しい峡谷高千穂峡など、地域に残る神話や伝説の魅力を紹介しながら案内します。

高千穂神社

第11代垂仁(すいにん)天皇の勅命により、1900年近く前に建立されたと社伝にあり、伊勢神宮とともに造られたとされている。平安時代には高千穂皇神(すめがみ)とか十社大明神と申し、御祭神は天孫ニニギ命、お妃木花開耶姫をはじめ日向三代の神々をお祭りしている。また神武天皇の兄君三毛入野命や皇祖の神々をお祀りし、高千穂十八郷八十八社の総社である。

鳥居には、「高千穂宮」とある。

狛犬

平成16年に、本殿が国の重要文化財に指定されたのを記念して寄贈されたもので、高千穂の子孫繁栄を祈って、足元には子供2体ずつ抱いたかわいらしい狛犬となっている。

拝殿

スギ

秩父杉

高さ55m・幹周り7.25mあり、樹齢800年とされる。鎌倉時代に、源頼朝より天下泰平祈願の代参として畠山重忠が派遣され、高千穂神社を参詣した時に植樹した杉で、畠山重忠が秩父出身ということで、秩父杉と呼ばれるようになった。

夫婦杉

根元が一つになってる珍しい杉で、仲の良い方と手をつないで時計回りに3回まわると、夫婦円満・家内安全・子孫繁栄が叶い、いつまでも仲良くいられるといわれている。

鉄製狛犬

拝殿内には、源頼朝が奉納したという鉄製狛犬2点があるそうだ。国の重要有形文化財に登録されていて、現物は写真の奥にある。

鉄製狛犬は、全国に5体しかないといわれ、うちの4体が高千穂町にあり、高千穂神社に2体、高千穂町民族資料館に2体ある。

本殿

1778年に延岡藩主内藤政脩(まさのぶ)により造営され、平成16年に国の重要有形文化財に登録された。建物の柱6本が、一間ずつある「五間社流造」は宮崎県内唯一。また脇障子の彫刻は三毛入野命が荒神鬼八を退治した様子を伝える。

鎮石(しずめいし)

第11代垂仁天皇の勅命により、我国で初めて伊勢神宮と高千穂宮が創建された際、用いた石と伝えられる。手を合わせてお祈りすると、心が静まり、世の中の乱れを治めてくれるそうだ。

また、石のあたりに手をかざすと、暖かく感じることもあるようだ。

神楽殿

「高千穂の神楽」は、昭和53(1978)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、多くの方に神楽の文化に触れて頂きたいと、神楽の代表的な4番を抜粋した「高千穂神楽」を365日毎晩、奉納している。神楽を奉納する場所(舞台)のことを、神庭(こうにわ)という。夜神楽は11月中旬から2月にかけて各集落で舞われる神楽で、夜神楽は33番まであり、夜通し舞うそうだ。(夕刻から翌日の昼前まで)

しめ縄は高千穂独特で、右から7本・5本・3本になっていて、1本1本それぞれ神様を表していて、七五三参りはここからきたものだといわれている。

高千穂峡

4度にわたる阿蘇の火山活動により噴出した火砕流が、冷え固まり川などの侵食によって柱状節理の素晴らしい峡谷になった。高千穂峡は、高さは平均80m、高い所で100mの断崖がV字峡谷をなし、東西に渡り7km続いており、昭和9年に五箇瀬川峡谷として、国の名勝・天然記念物に指定された。

年間100万人以上の観光客が訪れている。

真名井の滝の風景1(御橋より)

四季折々景色が楽しめる。春は新録、秋は紅葉、そして冬は木々の葉が落ち、滝や川が見やすくなり、晴れているときは滝に虹がよくかかる。

真名井の滝の風景2(遊歩道滝見台より)

高さ17mあり、日本の滝百選に選ばれている。

コロナの時期の現在は、あまり待たずにボートに乗ることができるが、通常時の人出が多い時は、多く待ち時間が発生することもある。夜18~20時まで、通常ライトアップされているが、ホタルの時期はライトを消灯しホタルを楽しむことになっている。

おのころ池

池の中には小さい祠のある島があり、おのころ島と呼んでおり、国産み神話で知られる最初の島にちなんで名付けられた。

池には、淡水魚のチョウザメが泳いでいる。

遊歩道

真名井の滝の展望台やその先の渓谷の景色を楽しみながらゆっくり歩けるように、歩道が整備されている。

鬼八の力石

鬼八がお手玉をして遊んだ石と伝えられ、重さは約200トンあるといわれている。悪行をはたらいていた鬼八を高千穂神社の御祭神三毛入野命(みけいりのみこと)が退治しようと追ってきた時、応戦するため投げた石だとも言われている。

仙人の屏風岩

断崖絶壁の屏風風の岩を「仙人の屏風岩」と呼んでおり、高い所で100m、平均80mある。

高千穂三橋

3つのアーチ橋が同時に見える珍しいスポットで、一番低い橋は、石橋風づくりの神橋といい、長さ31.5m・高さ30mで昭和22年に作られた。真ん中の橋は、高千穂大橋という鉄橋で、長さが96m・高さが75.6mあり、昭和30年に作られた。一番高い橋は、平成15年にできた神都高千穂大橋で、長さ300m・高さ115mある。

観光協会直営売店

高千穂の特産品は、山あいにあるので農産物は希少価値が高く、寒暖の差を利用した釜炒り茶・棚田米・焼酎などが大変おいしく、人気があるそうだ。

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高千穂観光ガイド

豊かな自然や日本の原風景が広がる高千穂町。天照大神がお隠れになった天岩戸をご神体とする天岩戸神社や高千穂八十八社の総社の高千穂神社、自然が織りなす美しい峡谷高千穂峡、雲海の名所国見ケ丘など、地域に残る神話や伝説の魅力を紹介しながら案内します。

所在地
〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井809-1
電話番号
0982-73-1213

ツアープラン情報

ツアー名
高千穂観光基本コース【前編】
料金
6,000円
(1~4名3時間の場合)
※人数と時間により異なります
開催日時
8:30〜17:00
ツアー時間
約3時間
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
高千穂観光ガイド
TEL
0982-73-1213
営業時間
8:30〜17:30
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