フォッサマグナパークコース

フォッサマグナパークは、糸魚川-静岡構造線を人工的に露出させた断層見学公園です。断層破砕帯をはさんで、東側の約1600万年前の岩石と、西側の約3億年前の岩石が接しています。

枕状溶岩

約2000万年前に、アジア大陸から日本列島が分離して日本海ができたと考えられている。その頃に海底火山が噴火した時に、溶岩が流れ出て、海水により外が固まる。中は熱いので、固まったところをどんどん突き破って溶岩が出てくる。水中で次から次へとでてくる溶岩が固まった時にできる横断面が、枕状溶岩だ。枕を積み重ねたような形をしていることから名付けられた。

巨大な枕状溶岩

遊歩道には、車輪の形をしている直径約12mに及ぶ岩があり、車石と呼ばれている最大級の枕状溶岩がある。落石があるので、落石防止の金網が施されているので、形がわかりにくい。

糸魚川は、ヒスイの産出地としても知られている。見学地の横を流れる姫川流域はヒスイの産地の一つで、姫川が海に流れ込む海岸線で見つけることもできるそうだが、見つかるかどうかは運次第。ヒスイはパワーがあり、お守りになると言われている。

東日本と西日本の境界

フォッサマグナの西の境目になる糸魚川静岡構造線の東側を東日本、西側を西日本という。遊歩道には所々に案内板があり、餅の形、灯油缶の色、おにぎりの呼び方、出汁などの東日本と西日本の違いを説明している。

はぎ取り展示パネル

実際の地層は階段下にあるため、足が悪い人用に地層をはぎ取って展示されている。赤い矢印が、フォッサマグナの分かれ目を差している。

フォッサマグナ

糸魚川静岡構造線の西側の古い地層(ユーラシアプレート)と東側の比較的新しい地層(北アメリカプレート)の境目を見ることができる。

フォッサマグナと糸魚川-静岡構造線

フォッサマグナは、日本列島を真っ二つに分断している「地質学的な溝」のことで、1886(明治18)年にドイツ人のナウマン博士が発表した論文で、初めてその名称が記載された。フォッサマグナとは、ラテン語で「大きな溝」という意味になる。

列島が分断された中央付近は、非常に深い溝となり、海となった。その後、長い年月をかけて土砂や海底火山の噴出物が堆積して、徐々に埋められて陸になっていった。そのため、フォッサマグナの両側の岩石が数億年前の古いものに対して、内側の岩石は約2000万年前以降の比較的新しいものになる。

もともと森の中だったところを平成3(1991)年に掘削工事がおこなわれ、岩石をむき出しにして、フォッサマグナを見ることができるようになった。フォッサマグナの西側の端が糸魚川-静岡構造線になる。何度も断層が動くため、かたい岩石が壊され、砕けてボロボロになる。これを断層破砕帯という。実際に触ってみると、柔らかいところと硬いところが入り混じっていることがわかる。

糸魚川-静岡構造線がむき出しになった地層を背にすると、姫川の先に渡辺酒造がある。この敷地内を構造線が走っている。その東側と西側の二つに井戸があり、西側の水はまろやかで、東側は少し硬いそうだ。酒造りには、西側の水を使っている。渡辺酒造は、近くの田んぼで米を使って酒づくりをしている。

糸魚川ジオパーク観光ガイドの会

糸魚川ジオパーク観光ガイドは、糸魚川ジオパークを訪れる旅行者の皆さんのご希望により、自然風土や、文化等の説明を行いご理解を深めていただくを目的としています

団体窓口
糸魚川市観光協会
所在地
〒941-0061 新潟県糸魚川市大町1-7-47 糸魚川ジオステーションジオパル内
電話番号
025-555-7344

ツアープラン情報

ツアー名
フォッサマグナパークコース
料金
ガイド1名(参加者10名まで)
1時間まで、1,000円+税
※ 1時間超えるごとに1,000円加算します
※ 現地までの交通費が発生します。ガイドの移動時間を含む拘束
時間で算出します。
開催日時
9:00〜16:00
(12月29日〜1月3日は休み)
ツアー時間
約60分
予約受付
土日祝日を除く7日前まで
お問い合わせ
糸魚川市観光協会
TEL
025-555-7344
定休日
土・日・祝日
営業時間
9:00〜17:00
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