秋田市内町歩きコース

秋田市民俗芸能伝承館で秋田竿灯祭りの実演を見てから、東海林太郎記念館に立ち寄り、久保田城址を見学します。

秋田市民俗芸能伝承館

伝承館内では、秋田竿灯まつりの実演がおこなわれていた。竿灯まつりは、毎年8月3日~6日に開催される東北3大祭りの一つで、江戸時代中期から始まり、270年の歴史がある。無病息災・家内安全・秋の豊作などを祈願し、町民の祭りになる。国の重要無形民俗文化財に指定されている。

竿灯には、大若(高さ約12m・約50㎏)・ 中若(高さ約9m・約35㎏・中学生用)・小若(高さ約7m・約15㎏・小学生用)・幼若(高さ約5m・約5㎏・幼稚園用)の4種類があり、大若は天井がつかえるため、中若を使用する。

竿灯を持ってから、手の平に乗せてバランスを取っていく。人が入れ替わりながら、肩・額・腰と順にバランスをとるのが難しい演目をおこなっていく。技があると力があまりいらず、うまくバランスをとることができるそうだ。

秋田市は日本海側にあるため、風が強く、竿灯が倒れることがあるが、ちょうちんに空気が入り火が自然に消えるように設計されている。風をうまく利用するところに魅力があり、競技もおこなわれている。

竿灯まつりは、電線がない800mの直線道路にある竿灯大通りでおこなわれ、笛の合図で280本の竿灯が一斉に立ち上がる。その瞬間は壮観だそうだ。

38町内を始め、自治体・学校・企業などが参加する。

秋田市まちなか観光案内所(旧大島商会店舗)

赤レンガで造られた秋田県で一番古い百貨店の建物が移築されて、現在観光案内所として利用されている。

明治34年築の建物で、現在国の登録有形文化財に指定されている。

東海林太郎音楽館

秋田市出身の東海林太郎は、音楽に興味を持ったが、親に反対されたため、早稲田大学に進んだ。学生結婚し、父親が勤めていた満鉄に就職したが、音楽の道を忘れられず、30才から歌手となった。人気歌手となり、戦争の慰問に行くようになったが、兵隊さんたちが亡くなっていく現状に触れ、弔いの気持ちを持つようになり、直立不動の姿で歌うようになった。

学生時代は器械体操の選手で、酒も強かった。73才で亡くなられた。音楽館には、身長168㎝の実物大のパネルや生家の門も展示されていた。

大鵬ギャラリーが隣接されている。巡業で知り合った当時旅館をしていたおかみが大鵬を気に入り、娘と結婚させた。

大鵬の実寸大のパネルとともに孫の王鵬の化粧まわしが展示されている。

秋田市の概略

秋田市は、美容院・床屋が全国1位、清酒の1人当たり消費量が全国2位になる。生活を楽しむ人が多い。沼地で窪んだ土地から久保田という地名になった久保田藩は、20万石だった。久保田城の外堀の奥行は70mあるが、築城当時銃が70mしか届かなかったことによる。

久保田城址(千秋公園)

二ノ丸

40mの高さの神明山に2年間かけて築き、1604年に完成した。

長坂

武士の登城口で、江戸時代のままになっている。久保田城は。石垣はなく、土留めだけで作られている。

御物頭御番所

表門の手前にある番所は、江戸時代からあったものだ。

表門

2層櫓門で、門には「日の丸扇」の久保田家の家紋を見ることができる。源頼朝の時代、源頼朝の家紋に似ていることから、少しデザインを変えたそうだ。

多門長屋跡

多門櫓に向かう途中には、2mの幅で長屋が造られていて、宿泊所や兵器の保管場所として利用されていた。町から城を見ると、要塞のように見え、防御がしっかりした城に見せる役割を果たした。

御隅櫓

秋田市制100周年を記念して建てられた御隅櫓は、江戸時代は8か所あったうちの1か所になる。

佐竹義宣(よしのぶ)

櫓内に入ると、顔を覆面で覆った佐竹義宣の自画像がある。徳川時代の久保田藩の初代藩主で、猜疑心が強く、顔出している肖像画がない。

佐竹家は清和天皇から始まる名家で、清和源氏の流れをくみ、54万石を治めていた常陸国から20万石の秋田に移ったのは、血筋が良すぎて徳川家康に嫌われたという説もある。

展望台

秋田県は風車の数が日本で有数の数を誇り、天守台から日本海側を見ると、風車があることがわかる。

久保田城復元模型

久保田城の復元された模型が展示されている。立派な城郭を築いていたことがわかる。

秋田市観光案内人の会

経験豊富な案内人が多数所属。秋田市の歴史・文化について、まち歩きをしながらご案内します。

団体窓口
秋田観光コンベンション協会
所在地
〒010-0921 秋田県秋田市大町1-2-37
電話番号
018-824-8686

ツアープラン情報

ツアー名
秋田市内町歩きコース
料金
ガイド1名 1時間当たり1,000円
ツアー時間
約120分
予約受付
14 日前まで
お問い合わせ
秋田観光コンベンション協会
TEL
018-824-8686
定休日
土・日・祝日・年末年始(12/29〜1/3)
営業時間
9:00〜18:00
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