大内宿観光ガイド

大内宿の歴史的背景や下野街道 のこと、萱葺き屋根を維持してきた歩みなど、お客様の滞在時間に合わせて組み立てをしてガイドいたします。

帯同していただいたガイドさん

お名前
齋藤 二三子 さん
ガイド歴
10年

大内宿概要

大内宿は、会津若松から日光に向かう国道121号線から5~6kmほど西に入ったところにある。会津若松から下野(しもつけ)の今市までの街道を下野街道と言い、今市から14番目の宿場町になる。今市の先の日光街道を進むと江戸に出る。

江戸時代から続く民家は全部で48軒あり、そのうち萱葺き屋根の家は34軒ある。

大内宿を守る住民憲章

昭和56(1981)年に、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。住民憲章があり、大内宿を守るために「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則がある。外部資本が入って儲けに走るのを防ぐためだそうだ。

街道の道幅

3代将軍徳川家光の頃に、会津藩主保科正之が下野街道を整備した。現在の道幅は江戸時代と同じで、かなり広かった。

萱葺き屋根の水の文字

屋根の煙抜き(囲炉裏の煙を外に出す)に、「水」と書いたプレートがある。火災予防とのこと。反対側には、一家繁栄を願う「寿」と書いてあるそうだ。囲炉裏を焚くと燻すので、30年ほど萱葺きが持つが、囲炉裏で焚かずにほかの暖房器具を使うと15年ほどしか萱葺きは持たないそうだ。

重要伝統的建造物群保存地区

大内宿は日本で3番目に保存地区に指定された。江戸時代、保科正之がこの街道を整備したころに、大名行列が始まった。1日40km歩いたので、会津若松から江戸まで5泊6日で行った。大内宿は、会津若松から5里(約20km)の距離だったので、昼の休憩場所として利用された。

ネギそば発祥の店「三澤屋」

ネギを箸代わりにして食べることで有名だ。

大内宿の風景①

江戸時代は、道の真ん中に水路があった。

結の会

屋根の萱の中から草が生えてくると、葺き替え時期になる。ここの萱は80%がススキ、その他にあしとかよしを使うそうだ。

住民たちで結成されている「結の会」のメンバーが全員出て、2~3回に分けて葺く。萱も自分たちで確保している。葺き替えの費用は補助金もあるそうだが、相当の費用が掛かる。 

しもごろー

下郷町の観光キャラクターで、下郷と郷土料理のしんごろうをかけあわせた。イベントがあると出没する。

魔除け

家の中に邪気が入らないように、菖蒲とヨモギを屋根に挿すと魔除けになるので、旧暦5月5日の節句の時に多くの家でおこなわれている。

高倉神社

高倉神社は、平安時代末期の時代の後白河法皇の第3皇子高倉以仁王を祀っている。伊勢神宮と同じ神明鳥居で、天皇とゆかりのある神社になる。7月2日には、半夏(はんげ)祭りがおこなわれる。

大内宿本陣跡

大名が宿場に来ると、本陣が殿様の休憩場所となり、家老や重臣は脇本陣に、そしてそれ以外の家来は一般の家でご飯を食べた。

本陣では現在、屋根の葺き替え中だった。

通常の家は、95坪の土地に45坪の家に決められていたが、本陣はそれに比べると広い。

2階建ての家

本陣前には2階建ての家がある。大内宿内には同じ造りがもう2軒あり、宿の入り口にある。

不審者が来ないか見張りの役目をしていたのではないかとのこと。

大内宿の風景②

江戸時代初期には火事があったが、200年以上火事は起きていない。

大内宿が江戸時代の風景のままなぜ残ったか、4つの理由があると言われている。1つ目は、戊辰戦争で大内宿を焼き討ちに会う寸前で、名主の阿部大五郎が命懸けで燃やさないと嘆願して焼き討ちを免れたこと、2つ目は、国道121号線が明治17年頃できたため、国道から離れていた大内宿は離れ小島になったこと、3つ目は、近代化の波が来ていた昭和42年に武蔵野美術大学で萱の研究をしていた相沢教授が大内宿を訪れ、この風景をぜひ残すべきだと一生懸命に活動したこと、4つ目は、大内宿の北に大内ダムの建設が始まり、いろいろな恩恵を受けることになったが、工事が終わった時のことを考え、大塚實さんが町長時代の昭和54年に、本格的に大内宿を残す活動がおこなわれるようになった。

築400年の家

高倉以仁王がお世話になった家と言われていて、お頭屋(とうや)として高倉神社の祭りの時、主宰する。

叶屋

活気のあるみやげ物屋で、軒先のいすで一休みして、お茶とおいしい漬物をいただいた。

大内宿の風景③

山から見る萱葺き屋根が連なる風景は見事。

下郷町観光公社

大内宿をはじめ町内数々の観光地を案内し、楽しい旅のお手伝いをいたします。 案内時間・案内場所など、お客様のご要望に沿った案内も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。 また、大内宿限定で時代衣装を身にまとった案内もしています。

所在地
〒969-5343 福島県南会津郡下郷町落合左走1808番地1
電話番号
0241-67-2416

ツアープラン情報

ツアー名
大内宿観光ガイド
料金
ガイド1人 2,750円(20名以内)
開催日時
通年(ただし、1/1~1/4までは受付なし)
ツアー時間
60分以内
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
下郷町観光公社
TEL
0241-67-2416
定休日
土曜・日曜
営業時間
8:30〜17:00
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