屋島山上コース

屋島は屋根の形をした溶岩台地で、山上からは波穏やかな瀬戸の海と一体となった高松市街や多島美が一望できます。山上から見渡せる今から約800年前に源平合戦が繰り広げられた檀ノ浦周辺、山上には四国霊場第84番札所の「屋島寺」、そして唐・新羅の侵攻に備えて7世紀に築かれた屋嶋城の3つが見所です。

概略説明

屋島を含む瀬戸内海国立公園は、昭和9年3月16日に日本で最初の国立公園に指定された。 

屋島は、南嶺と北嶺に分かれていて、南嶺からは、屋島城跡と四国霊場八十八か所84番札所屋島寺そして源平合戦の史跡と高松市内を望む景色が楽しめる。一方北嶺は、270°に広がる瀬戸内のパノラマが望める。

屋島がどのようにしてできたかというと、1400万年前火山活動が活発で、やわらかい土壌(花崗岩)の上に溶岩が載り、周りが侵食してできた地形(台地)だそうだ。瀬戸内の島にも同じような地形が見受けられる。

屋島には年間約30万人の観光客が訪れている。

瑠璃宝(るりほう)の池(血の池)

唐の僧の鑑真が奈良の都に向かう途中、屋島の北嶺に寄り祠ができた。その後、弘法大師が屋島寺伽藍を南嶺に移す際、お経と宝珠を納め、その周りに池を掘ったという言い伝え唐などけられている。また、壇ノ浦合戦の時に、勝利した源氏が血の付いた刀を洗い、池が真っ赤になったことから、血の池とも呼ばれている。

源平屋島合戦史跡

源平合戦がおこなわれた屋島檀ノ浦は、大きく埋め立てられていて、那須与一が矢を放った舞台は今は陸地になっている。当時は幅約600mの川(相引川)だった。

正面に見える五剣山の入江には、平家が船を隠した場所(船隠し場)があり、平家は源氏を挟み撃ちにする予定だった。悪天候のため、大坂を出た源氏は徳島に着き、陸伝いに屋島に来たため、平家の後ろから攻められ敗走した。

山茶花(サザンカ)

遊歩道の両サイドにサザンカの木を植えられていて、片側には赤い花がもう片側には白い花が咲く。平家の赤旗、源氏の白旗をイメージしているそうだ。一番見どころ時期は11月頃とのこと。

屋嶋城(やしまのき)跡

日本書紀の中に、667年に屋島に城を築くという記述がある。663年に朝鮮半島で起きた白村江(はくそんこう)の戦いで日本が敗れたため、唐・新羅の連合軍の侵攻に備え、九州~中四国~奈良にかけて9か所の城を築かせるた。

屋島全体が城になっていて、平成10(1998)年に修復工事が行われ、数年前に整備された。

屋嶋城城門

 6~7mある石垣の一角に城内に入る入り口には、懸門(けんもん)という2.5mほどの段差があり、はしごで登るようになっている。更に木でできたと思われる城門を通ると甕城(おうじょう)というスペースに進み、上から攻撃を受けるような造りになっている。

南嶺西側からの景色

眼下に高松市街地や瀬戸内の海を望むことができ、ビューポイントとなっている。遠くにはかすかに瀬戸大橋も見える。夕陽や夜景も大変きれいで、訪れる魅力の一つになっている。

獅子の霊巌(ししのれいがん)

弘法大師が屋島寺を開山する際、岩の上で祈り、沈みかけた太陽が昇り工事が1日で完成したという伝説がある。

源平合戦の時に、勝った源氏の兵士たちが陣笠を投げて祝ったことから、輪の中を通す輪投げのように瓦せんべいを投げるイベントが行われている。

北嶺

北嶺にある遊鶴亭という展望台から瀬戸内を見ると、320°の絶景パノラマが楽しめるそうだが、南嶺から3kmほどあり、30分かかるため本日は行かない。

屋島寺

屋島寺は、四国霊場八十八か所第84番札所になる。仁王門に南面山とあり、南に面した山であることを示している。下から屋島寺に向かう遍路道が、真南からちょうど北に向けて歩いていくようになっている。遍路道が県道になっているそうだ。

手前に四天門が見え、奥には本堂があり、本堂には廣大智慧觀(こうだいちえかん)と書かれ、広く大きな知恵で見てくれる観音様だという意味だ。

四天門

屋島寺境内

石でできた五重塔は、大正天皇即位の時に造られたものだ。石造りの五重塔では、一番の高さを誇っている。

その横には鐘楼があり、中の梵鐘は1223年に鋳造されたものと言われていて、国の重要文化財に指定されている。いろいろ移動しているうちにひびが入り、太平洋戦争での金属供出を免れたが、重要文化財のためひびの修理はできないので鐘を突くことはできない。

本堂と十一面観音座像が、国の重要文化財に指定されている。観音像は宝物館に展示されている。

本堂横には狸の石像がある。道に迷っていた弘法大師に狸が化身し、蓑笠を来た老人の屋島太三郎となり、山上まで案内したという伝説から蓑山大明神と名付けられている。

ツアーを終えて

屋島が大昔の火山活動により特殊な地形になったことは勉強になりました。源平合戦の舞台を山上から見て歴史を感じ、7世紀に築かれた屋嶋城の立派な石垣に触れ、高松市街・瀬戸内の素晴らしい景色を見、そして四国巡礼の一つ屋島寺に訪れ、歴史・文化・自然に触れることができました。

高松市観光ボランティアガイド協会

観光客の皆様に、高松の歴史、文化、自然、物産などの魅力をより深く知っていただくため、地元市民がおもてなしの心で観光ボランティアガイドを行っております。ぜひ、ご利用ください。

団体窓口
高松市観光ボランティアガイド協会事務局
所在地
〒760-8571 香川県高松市番町一丁目8番15号
電話番号
087-839-2416

ツアープラン情報

ツアー名
屋島山上コース
料金
無料
開催日時
10:00〜15:00
(毎週土日は常駐)
※ 夏季・冬季休暇あり
ツアー時間
1〜2時間
ガイド1名に10人まで
(団体は事前予約してください)
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
高松市観光ボランティアガイド協会事務局
TEL
087-839-2416
定休日
土・日・祝日
営業時間
8:30〜17:15
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