大正時代にタイムスリップしたような懐かしい町並みをゆったり散策するコース。
今も昔も変わらない様々な”通り”の散策を楽しむことができます。大正村の代表的な観光スポットやお店をガイドと一緒に巡りませんか。
日本大正村の成り立ち
昭和59年(1984)に、町おこしの一環として住民が中心になり、日本大正村を立ち上げた。町全体を野外博物館に見立て、観光客は年間10万人以上が訪れている。
明智町は、標高420m程度のところにあり、冬雪は少ないが気温はかなり下がり、毎朝氷点下になる。
明智の地名は、明智光秀が亡くなってから明知に変わったが、昭和29年の市町村合併の時に明智に戻った。
糸曳き乙女地蔵
明治~大正~昭和初期にかけて、製紙産業が盛んだったが、川に女工さんが身投げをした悲しい歴史があり、弔うための地蔵がある。
大正路地
案内所から橋を渡ると、大正時代のたたずまいを色濃く残していて、写真スポットとして人気のエリアがある。
下の写真は、火事の時の類焼対策として、壁板を外すことができ、外すと土壁が現れるようになっている。
日本大正村役場
明治30年代の建てられた建物は、昭和32年(1957)まで役場として利用された。当時としてはモダンな建物だったそうで、現在は日本大正村の役場として利用されている。建物は、国の登録有形文化財に指定されている。
建物の前には、「なんじゃもんじゃ」という木があり、5~6月にかけて雪のような白い花を咲かせるそうだ。別名「ひとつばたこ」という名の木だ。
大正村記念館
元小学校校舎の記念館では、日本大正村の設立に、尽力された人の紹介の展示がおこなわれている。澤田正春さんという方で、ダム現場の作業員として木曽に来て、木曽の写真を取り、木曽三部作の写真集がベストセラーになり、有名になった。昭和56年(1981)頃から明智町に来て、町の人たちと交流するうちに、明智町への関心が深まり、温めていた大正村のアイデアを情熱的に提唱するようになった。
明智光秀御霊廟
明智町は明智光秀の出生地とされていて、御霊廟は1600年代に建てられた。祠の中には、供養塔があり、5月3日の光秀祭りには供養塔が一般公開される。
龍護寺・八王子神社
明智光秀の御霊廟の奥にある龍護寺は遠山家の菩提寺で、臨済宗の寺だ。言い伝えとして、落ち武者が永代供養してほしいと明智光秀の陣羽織を持ってきて、陣羽織を袈裟の4隅に縫い付けたものがあり、寺の宝物となっている。光秀祭りの時には、一般公開される。
明智の鐘
境内の一角から、明智光秀生誕地の土岐明智城(鉄塔のあるあたり)が見え、そこには「明智の鐘」と称して鐘を鳴らすことができるようになっている。
遠山家代々のお墓
本堂の横には、遠山家代々の墓がある。
如意輪観音菩薩像
墓の一角に如意輪観音菩薩像2体が並んでいて、明智家の紋と遠山家の紋が1体ずつに入っているので、明智家と遠山家は、関係があったと推測される。
人麻呂神社
龍護寺の隣りには、明智光秀が建立した言われる人麻呂神社と明智光秀が植えたというカエデの木がある。
明智光秀は和歌にも精通していて、柿本人麻呂を尊敬していた。
金弊社八王子神社
天照大神の8人の王子を祀っている神社で、949年に創建された。武田勝頼に攻められ、本堂は1回焼失したが、1678年に再建された。(岐阜県指定文化財)
大正ロマン館
日本大正村を立ち上げるにあたって、東京大正会という組織に相談し、女優の高峰三枝子さんと元力士の栃錦さんのお二人を紹介いただき、高峰三枝子さんは初代村長、栃錦(春日野理事長)さんは初代村会議長をお願いした。
入り口両脇に、お二人の銅像が立っている。村長にはその後、女優の司洋子さんを経て、現在は竹下景子さんが就任されている。
館内には、高峰三枝子さん・栃錦さんそして明智光秀に関係する展示や大正時代にまつわる品物の展示が行われている。
高峰三枝子の部屋
映画の台本など関係の品々が展示されている。
栃錦の部屋
栃錦や相撲に関係する品々が展示されている。
土岐明智城(落合砦)
明智光秀が生まれたとされる城の立体図や関係資料が展示されている。
旧三宅家
元禄元年(1688)に建てられた家で、明智町内の別の場所にあったものをここに移築した。
家の中では、囲炉裏に火を入れて当時の雰囲気を醸し出していると同時に、火を焚くことで燻して家の保全をおこなっている。
通信資料館
明治時代に旧郵便局として建てられた建物で、中では当時の配達風景の模型や写真、そして使われていた交換機も展示されている。
日本大正村資料館(銀行蔵)
1874年創業の濃明銀行の繭蔵だったところを資料館として利用している。明智町は製糸産業が盛んだったので、繭を担保にお金を貸していたので、蔵が必要だった、蔵の大きさ(広さ)から当時の繁栄ぶりが想像できる。
4階建ての建物で、手動のエレベーターまであった。
全国の郷土玩具が展示されている。展示されていることを知った全国の方々から送られてきているそうだ。
数々の蓄音機が展示されている。こちらも寄付いただいたものを展示している。
古いレコード盤が展示されいている。
大正時代の新聞記事があり、当時の出来事を見ることができる。
このほかにも、教科書や衣服・生活用品などが展示されている。
道路側にもう一つ建物があり、こちらも蔵として利用されていたそうで、現在は休憩ができるスペースになっている。
日本大正村ボランティアガイド
各有料館を、団体を主に1時間30分かけて案内人がご案内いたします。古代の町並みと資料館を案内しながら、時間のある団体には歴史・文化財等もご案内いたします。
- 団体窓口
- 日本大正村事務局
- 所在地
- 〒509-7731 岐阜県恵那市明智町1884-3
- 電話番号
- 0573-54-3944
ツアープラン情報
- ツアー名
- おすすめ散策コース
- 料金
- 2時間以内 3,000円
3時間以内 4,000円
3時間以上 5,000円
※ ロマン館・資料館・時代館・司葉子記念館は、共通入場料が必要となります。(2022年1月4日~)
大人 700円・小中学生 500円 - 開催日時
- 12月29日~1月3日を除く
- ツアー時間
- 90〜120分
- 予約受付
- 7 日前まで
- お問い合わせ
-
日本大正村事務局
- TEL
- 0573-54-3944
- 定休日
- 12月29日~1月3日
- 営業時間
- 9:00~17:00
(3月1日~12月14日)
10:00~16:00
(12月15日~2月末日)