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概略説明〜後編

本日の見学コースは、いくつかのコースのダイジェスト版になるとのこと。

• 清水の滝コース
• 星巖寺コース
  

前編はこちら

清水の滝

須賀神社から車で5分も行くと、山に入り、清水の滝の入り口に着く。鯉料理屋さんが何軒もあり、小城の名物料理の一つだそうだ。名水百選の一つの清水川の上流にあり、臭みのない鯉料理が頂けるとのこと。樹齢250年のいちょうが出迎えてくれる。

清水山見瀧寺宝地院・仁王門

清水の滝の入り口には仁王門があり、門の両側にある立派な仁王像が出迎えてくれる。門が朱色に塗ってあるのは、魔除けと虫よけのためだそうだ。

さが名木100選に選ばれている杉の木

仁王門を超えると、樹齢560年の杉の木がある。宝地院のスギとして、さが名木百選に選ばれている。

山に入ると気分良く、ガイドの皆さんと景色や花を見ながら、話しが弾み、坂道を上っていく。

中村梧竹の石碑

小城藩の武士で中林梧竹という書家が、宝地院のために寄付したもので、現在3つほど残っている。5歳の時、清水の滝まで来て書道の練習をしていたという話しが残っている。

展望台（清水の舞台）

京都の清水の舞台を模している展望台があり、佐賀平野が広がり、その先には有明海が見えた。

名水百選の源流

名水百選の水の源流で、飲んでみると、まろやかでとてもおいしい。ここまで水を取りに来る人もいるそうだ。名水百選の水を使って、酒造りも行われていて、天山という辛口の酒が造られているとのこと。

宝地院

鍋島藩の家紋が入ったのれんがかかっている。この寺自体は、平安時代（803年建立）からあったが、火事があり、その後放置されていたが、鍋島藩の殿様の鍋島勝茂が鹿狩りに来た時に、清水の滝を見つけて、気に入り、再建したことから、鍋島藩管轄になったとのこと。

十一面観音

宝地院から清水の滝に降りる途中にあり、岩を掘った中に、観音様が祀ってある。

清水の滝

江戸時代、滝行をおこない、凍死で亡くなった武士が二人いて、その石碑がある。現在でも、滝行はおこなわれている。滝の高さ76m、横幅13mあり、華厳の滝に次ぐといわれているそうだ。　

星巖寺

楼門

星巖寺は、小城鍋島藩の菩提寺で、歴代藩主の墓がある。楼門は、９代直堯（なおたか）公が作り、竜宮城に似ているところから、中国文化を影響受けているのではないかとのこと。佐賀県重要文化財に登録されている

黄檗の木

星巖寺は、禅宗の黄檗宗の寺で、山門横には黄檗の木がある。

本堂跡

2代目鍋島直能が、初代鍋島元茂を弔うために、1684年発願して星巖寺は建てられた。楼門ができたのが1852年でその後、残念ながら本堂等は朽ちたため、現在は広場になっている。

開山堂

星巖寺を開祖したのは小城市出身の潮音道海和尚で、開山堂には仏像やだるま像など4体あったが、現在は物置のような状態になっている。江戸時代に造られた建物とのこと。

回廊

この回廊も昔のままの風景を留めているそうだ。

報恩堂

藩主それぞれの立派な位牌が置かれている。花も飾られているので、子孫の方が定期的に来られているのではないかとのこと。18世紀ごろ建てられたと考えられている。

五百羅漢

盗難にあったり、壊れたりで数が減ったので、今は二百体弱くらいとのこと。1体1体ずつ表情が違い、ガイドさんお気に入りの像もあり、時々来ては癒されているそうだ。

小城鍋島家墓所

初代から11代までの墓があるが、3代・6代・9代の墓がないのがなぜか、一緒に祀られていないのか謎だったが、黄檗宗は、３・６・９の数字を忌み嫌っていたのが理由ではないかということらしいとのこと。

3代・6代・9代の墓は、玉毫寺（ぎょくこうじ）の寺にあるそうだ。

2代目の直能公の子供の4代元信公のお墓だけ祠があって立派なのは、早めに亡くなったためではないかとのこと。

墓所に入る門の戸

墓所に入る門の戸の模様越しに撮る写真が、インスタ映えすると、人気のスポットになっているそうだ。