
奥州街道と羽州街道を結ぶ七ヶ宿街道の歴史・文化に触れます。
七ヶ宿(しちかしゅく)町紹介
観光客を盛り立てようと、股旅(またたび)姿がトレードマークの観光キャラクター「ゆり太郎」の姿で登場した。
江戸から日光街道を経て、奥州街道(宮城・岩手・青森)から羽州街道(山形・秋田・弘前)へ向かう街道を七ヶ宿街道と言う。七ヶ宿の名前の由来は7つの宿場があったことからだ。現白石市になる上戸沢(かみとざわ)・下戸沢(しもとざわ)、現在ダムの底に沈んだ渡瀬(わたらせ)、そして関(せき)・滑津(なめつ)・峠田(とうげた)・湯原(ゆのはら)になる。
七ヶ宿町は、宮城県の最南端に位置し、蔵王連峰の一角にある。七ヶ宿ダムは仙台市を含む17市町、193万人の水がめとなっている。
歴史
源頼義が奥州征伐に向かう途中(1051年)、長さ約4mの大きな石を硯にして墨をすり、都への便りをしたためたと言い伝えられた硯石がある。硯石の窪みにたまる水は年中絶えることがないと言われている。
伊達政宗が七ヶ宿街道を通り道として利用していた。江戸時代、山形・秋田・弘前の大名たちが参勤交代の時、七ヶ宿街道を通り、江戸に向かっている。また、吉田松陰が滑津宿に泊まっている。
滑津大滝
本来であれば滝近くまで降りていくことができるが、雨上がりで水量が多くなっているため、展望台から見ることになった。高さ10m・幅30mの二階滝になっていて、近くで見るとしぶきがかかり迫力満点だそうだ。雨のため水の色は濁っていた。
新緑と紅葉が、特に見どころの季節になる。
振袖地蔵
江戸時代、秋田佐竹藩の殿様が参勤交代で江戸に向かう途中、美しい娘を見初めた。江戸での仕事を終え、帰りに立ち寄り、探した際にはすでに亡くなっていた。殿様が亡くなった娘を想い、地蔵を造ったと言われている。また、関の地蔵と振袖地蔵が向かい合っていることから、恋仲だったのではないかという言い伝えもある。
安藤家本陣
滑津宿の本陣(大名が宿泊する場所)で、安藤家本陣は今なお、旧観をとどめており、茅葺屋根と切妻破風、(きりつまはふ)に懸魚(げぎょ)を付けた玄関が特徴である。大名が家来を謁見する上段の間、寝床を守る殿居の間などがそのまま残っている。個人所有のため内部は非公開となるが、町内の「水と歴史の館」に安藤家本陣の模型があり、そこでは内部の造りも再現されたものを見ることができる。
そば街道
七ヶ宿の名産として「そば」が知られており、町内にはそば屋が軒を連ねる。店ごとに特徴があり、特に目を引くのが「雪室そば」だ。雪室は内部の貯雪室に雪をため込むことで,夏場でも0から5℃に保つことができる。一般的な冷蔵施設よりも湿度が高いため,農作物を新鮮に保つことができ、そばはそば粉の状態で貯蔵して熟成するため、通常のそばより甘味が多いの
が特徴である。11月には新そばの季節となり、収穫後すぐにそばにするため、そばの風味を楽しむことができる。店ごとに味の違いや特色もあり、各店を食べ比べてお気に入りのそばをみつけてほしいとのこと。

七ヶ宿(しちかしゅく)町観光協会
藩政時代、出羽と陸奥を結ぶ交通路の要衝として栄えた七ヶ宿街道で す。歴史街道を旅姿「ゆり太郎」にてご案内しております。
- 団体窓口
- 七ヶ宿町ふるさと振興課商工観光係
- 所在地
- 〒989-0592 宮城県刈田郡七ヶ宿町関126
- 電話番号
- 0224-37-2177
ツアープラン情報
- ツアー名
- 歴史コース
- 料金
- 1 団体 3,000 円(10 名まで)
以降 1 名増員ごとに+200 円 - 開催日時
- 4月1日〜11月30日
- ツアー時間
- 15分〜60分
- 予約受付
- 14 日前まで
- お問い合わせ
-
七ヶ宿町ふるさと振興課商工観光係
- TEL
- 0224-37-2177
- 定休日
- 土・日・祝日
- 営業時間
- 8:30〜17:15