
観光協会安心院支部では、ボランティアガイドが鏝絵見学や写真撮影希望の方に鏝絵の制作工程、歴史、特徴などのご案内をしています
中心街の約30ヶ所程度にある「鏝絵」の見学、仏教説話の地獄極楽を生前体験できる、ミステリアスな「地獄極楽」など、名所や旧跡もご案内しています。
また、巨石群のストーンサークルがなぞめく「京石」はペトログラフも発見されて話題となっています。
ペトログラフ=通常は岩絵と呼ばれる。また線刻(画・文字)と呼ばれたり、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻と訳されることもある。
桂昌寺跡 地獄極楽
桂昌寺は、現在北九州市八幡に移設されているそうだ。
地獄極楽に向かう階段数は33段あり、人間死んで33回忌で一段落するという意味から同じ段数とのこと。
地獄極楽は洞窟で、洞穴を作ったのは、江戸後期に江戸の僧午道法印(ごどうほういん)が安心院に来て、人々を仏の教えを導くために、裏山を切り開き、崖に洞窟を掘って地獄・極楽の世界を表したそうだ。荒廃していた桂昌寺復興を目的とした。お寺は移設したが、洞窟は残った。
洞窟になっているのは、日本の中でここだけではないかとのこと。
洞穴入り口前に、地蔵が並んでいる。死んだら、六地蔵に導かれ、閻魔様に送られる。
洞穴は70mの崖に掘られている。凝灰岩でできていて、比較的柔らかいので、硬い岩に比べて掘りやすかったのではないかということだった。
地獄
閻魔様が中央にいて、牛頭羅刹(ごずらせつ)と馬頭羅刹(めずらせつ)が両横にいる。この3人で裁判して、地獄へ行くかどうか決める。罪が重いかどうか決めるのは、閻魔帳を見て決めるのではなく、閻魔様の前にある水が溜まっている浄玻璃(じょうはり)の鏡に、死者の姿が映し出され、生前の善悪の行為を映し出して決めるそうだ。
三途の川
罪の重い軽いは、着物の濡れ方で分かり、罪の重たい人は深い所へ沈んでいくそうだ。
さらに進むと、地獄(右側)と天国(左側)の分かれ道が出てきて、ここには番人が立って、違う方へ行かないように番をしている。
地獄に入っていくと、最初に迎えるのが、三途の川の奪衣婆(だつえば)で、衣類をはぎ取られるが、地獄の沙汰も金次第もあるそうだ。
地獄をさらに進むと、血の池地獄があり、赤鬼と青鬼が待ち構えている。ここで、真っ暗闇の中で、地獄の苦しみを味わうことになる。しかし、南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏と唱え、心を入れ替えれば、誰でも極楽に行けるという仏の教えもある。
極楽
南無阿弥陀仏と唱え、極楽の方に進むと、極楽に行く道に入るが、まず菩提坂があり、まだ極楽ではないそうだ。
不動明王が現れるが、これは初七日に来てくれるお坊さんで、これまでの罪を洗い落とす役割を果たしてくれるそうだ。
引続き、釈迦如来・二七日、文殊如来・三七日‥と現れ、三回忌、七回忌、・・三十三回忌のお坊さんが次々と現れる。
極楽に行くのも簡単じゃないと思っていると、ようやく外に出ることができる。
外に出ると、阿弥陀如来が待ち受けていて、普通は座っているが、いつ誰が来てもいいようにお迎えするために立っているとのこと。阿弥陀如来をお手伝いする役目として、両横には勢至菩薩(せいしぼさつ)と観音菩薩がいる。また、今から極楽にご案内すると言って、笛を吹き、鼓を打って、ごちそうがあり、雅楽を奏でられながら、南無阿弥陀仏と唱え極楽に行くそうだ。
教えの意味を理解する目的で洞窟を作った。

安心院おもてなしガイドの会
観光協会安心院支部では、ボランティアガイドが鏝絵見学や写真撮影希望の方に鏝絵の制作工程、歴史、特徴などのご案内をしています 中心街の約30ヶ所程度にある「鏝絵」の見学、仏教説話の地獄極楽を生前体験できる、ミステリアスな「地獄極楽」など、名所や旧跡もご案内しています。 また、巨石群のストーンサークルがなぞめく「京石」はペトログラフも発見されて話題となっています。 ペトログラフ=通常は岩絵と呼ばれる。また線刻(画・文字)と呼ばれたり、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻と訳されることもある。
- 所在地
- 〒872-0521 大分県宇佐市安心院町下毛2115 安心院地域複合支所内
- 電話番号
- 0978-34-4839
ツアープラン情報
- ツアー名
- 地獄極楽ツアー
- 料金
- ガイド1名につき、
1,000円/1時間
2,000円/2時間
- 開催日時
- 8:30〜17:00
- ツアー時間
- 1ヶ所1時間
- 予約受付
- 2 日前まで
- お問い合わせ
-
安心院おもてなしガイドの会
- TEL
- 0978-34-4839
- 定休日
- 12/30〜1/3
- 営業時間
- 8:30〜17:00