スナダンガイド

旧柏崎町として発展した中心市街地の寺社や小路をご案内します。

帯同していただいたガイドさん

お名前
小網 靖子 さん
ガイド歴
14年
一言PR
かしわざき観光ボランティアガイド立ち上げ当初からガイドをしています。 庭園から街なかの小路まで柏崎ご案内します。一緒に柏崎の魅力を発見してみませんか?

かしわざき市民活動センター(まちから)

昭和13(1938)年に公会堂として建築された建物で、国の登録有形文化財に指定されている。昭和39(1964)年の新潟地震、平成16(2004)年の中越地震、平成19(2007)年の中越沖地震の3回の地震に耐えてきた。建物の被害はなかったが、床にはひびが入った。

スナダン(柏崎の成り立ち)

  • 長い砂浜(約4㎞)の両側の川から長い年月をかけ、少しずつ運ばれてきた砂が堆積していった。
  • 砂の堆積が沖へ沖へと延びていき、沖合で合体した。さらに堆積が続き、巨大な2列の砂丘ができて、町を形成した。
  • この砂丘が階段状になっていること、2列の砂丘をまるで雛壇(ヒナダン)を思わせることから“スナダン”と名付けられている。

八坂神社

今日歩くエリア(旧市街地区)で大きな神社を3つ巡る。「お祭りは 春は住吉 夏八坂 尾花まつりの諏訪の賑わい」と、3つの神社がうたわれている。

八坂神社は、京都の八坂神社を勧請していて、当初は、和那美水門(わなみみなと)祇園社と称していた。創建時期は不明だが、垂仁天皇(3世紀後半から4世紀前半)頃と言われている。

柏崎市市制10年(昭和25(1950)年)に、もともとあった八坂神社の祭りと柏崎市の祭りと合体して柏崎祇園祭として7月に開催されている。祭り最終日の7月26日には花火大会があり、海の大花火大会として、川の長岡・山の片貝とともに、越後三大花火に数えられている。

柏の大樹・柏崎陣屋跡

町の西側を流れる鵜川(うかわ)横の海岸近くの高台に大きな柏の木があり、船から柏の木(の先)を目印にしていたことから柏崎となった。

柏崎は江戸時代、北前船の寄港地で、江戸・京・大坂の文化が入ってきていたので、文化度は高かった。縮職人から商品を買い上げて全国に売り歩いていた縮商人の町としても有名だった。

江戸時代初期は高田藩だったが、その後白河藩の飛び地になり、寛保2(1823)年に桑名藩(三重県)の飛び地となり、矢印の方向に陣屋があった。桑名藩全体で11万石のうち、柏崎で6万石以上あったので、重要な支配地だった。

古い電柱

町の所々に古い電柱があり、現役で活躍している。

柏崎勝長邸跡(香積寺)

室町時代に作られたと言われる謡曲「柏崎」に登場する柏崎勝長の邸宅跡になる。

鎌倉時代、柏崎勝長が鎌倉へ出向いていた時病死したため、遺言により邸宅は香積寺(こうじゃくじ)に寄進された。

不求庵(ふぐあん)跡

良寛の最晩年の愛弟子貞心尼(ていしんに)の終生の住みかとなった庵があった場所になる。京都の蓮月(れんげつ)尼・加賀の千代女とともに、幕末三大女流歌人と言われている。貞心尼が良寛の詩や教えをまとめて「蓮(はちす)の露」という書物として残したことで、良寛が全国的に有名になった。

小路

北国街道から筋に入る道が両側に広がり、いくつもの小路があった。今でもその小路が残っている。

次写真の小路は、土粉(どふん)小路と言い、幕末官軍の使者が馬に乗ってこの小路を通った時、馬ごと“どぶん”と落ちたことから名付けられた。

次写真の小路は、諏訪社があったことから宮小路と名付けられた。また、目の見えない人が多くいたことから座頭小路とも言われていた。

スナダンの上部に向かって歩いているので、上り坂であることがわかる。

金蔵(かなぐら)小路

佐渡から運ばれた金を納めたご金蔵から北国街道に通じているところから名付けられた。金は、北国街道を経由して江戸に運ばれた。小路を歩いていると、江戸時代からある石垣にも出会える。

江戸初期最初に作られた陣屋があって、その横に牢屋があったことから牢(ろう)小路とも言われていた。

聞光寺(もんこうじ)

聞光寺の梵鐘(ぼんしょう)は、徳川吉宗の孫で寛政の改革をおこなった松平定信直筆の無量寿経の1節が刻み込まれている。松平定信は白河藩主で、柏崎が白河藩の飛地だった時代がある。

この梵鐘は、太平洋戦争の時に金属供出を免れている。

貞心尼歌碑

柏崎駅から海岸に向かうアーケードのある歩道には、12の貞心尼の歌碑がある。

ブルボン本社

創業150年を超える地元の和菓子屋「最上屋」の2代目が、大正時代に起きた関東大震災を見て、東京以外の地方に菓子工場の重要性を感じ、ブルボンを創業した。ビスケットの製造を始めた。

エネルギの町 柏崎

JR柏崎駅のホーム手前に、石油専用輸送車用の線路の引き込みが何本かある。柏崎は石油・ガスの産業で、昭和初期まで栄えていた。駅近くに日本石油の工場が近くにあったが、現在は柏崎市役所になっている。

明治初期は新潟市より柏崎の方が栄えていたが、新潟市に大きな港ができて、新潟県の中心は新潟市に徐々に移っていった。

柏崎は海に近く、海にコウモリが群生している。日本石油の創業のパーティーの途中に、窓からコウモリが入ってきた。運を運んできてくれると考え、会社のマークに取り入れられた。 

閻魔(えんま)堂

閻魔堂は北国街道沿いにあり、町の境の木戸が近くにあった。えんま市は、江戸中期に祭礼と馬市から始まり、いろいろな露店が集まってきていた。今の形に近い市は、文政年間(1818~1829)年と言われている。現在は約500軒の露店が並び、越後三大高市の一つとなっている。毎年田植えが終わった6月14~16日にあり、昔は衣替え時期で夏服を買う習慣があったが、今は出店の95%が食べ物屋さんになる。

釈迦堂跡

釈迦堂は、良寛が亡くなった後、貞心尼が一時住んでいたことで知られる。火葬場近くにあったため、遺体が焼かれる前に、ここで読経された。

天保の大飢饉(天保8(1838)年)の時、柏崎で塾を開いていた上州舘林生まれの生田万(よろず)が地元住民が飢饉を我慢しているのを見かねて一揆を起こし、陣屋に討ち入り、浜で自害した。そのあと、この釈迦堂で弔われた。

再開発共同事業

市民プラザ付近の再開発がおこなわれたときに、複数の通りを使って地元の小学生とともにデザインした。昔の伝説を使ったストーリー性がある仕掛けや柏崎の砂浜で拾った石を利用している。 

三階節

しげさというお坊さんがいて、説教(話し)がうまかったことを歌にしたことから始まったと一説には言われているそうで、1回・2回・3回と同じ言葉が三回出てくるところから、三階節となった。歌詞はたくさんある。

踊りもあるかとガイドさんに聞いたら、踊っていただいた。

柏崎神社

柏崎神社は、柏崎にたくさんあった諏訪社を明治時代に入ってから、合祀してできた神社になる。武田信玄と上杉謙信の家来が相撲で戦って、勝った方がその地を治め、お礼に1万の諏訪社を造って恩返したという逸話がある。

一級スリバチ

4方向すべてから下ったところを、一級スリバチという。NHK「ブラタモリ」にも登場したことがある日本スリバチ協会の皆川会長にも来ていただいて、確認してもらった。昔は、鵜川の支流の川底だったこともあり、水が溜まりやすい。

星野藤兵衛碑

日蓮が佐渡流罪から放免となり、本州に渡ろうとした際、寺泊に着く予定が柏崎の番神に漂着した。その時番神にあったお堂が改宗して日蓮宗となった。その本山が妙行寺になる。

その妙行寺の一角に、星野藤兵衛碑がある。 幕末京都所司代をしていた桑名藩主松平定敬(さだあき)は、明治政府ができると一時柏崎に居たことがある。兄の会津藩主松平容保に桑名藩がつくかどうかゆれていた時、新政府軍を支持していた家老が暗殺されたことで、一気に幕府側に舵を切った。隣村の戊辰鯨波の戦いでは、新政府軍が勝利した。柏崎の豪商だった星野藤兵衛は、新政府軍を柏崎に招き入れ、食料の支援を積極的におこなって、柏崎の戦火を防いだため、柏崎の恩人と言われている

石井神社

海の神「住吉三神」をお祀りしていることから、住吉神社とも言われている。

本堂横の建物には、上杉謙信寄贈の獅子2体がある。

柏崎四十八題 石碑群

柏崎四十八題は、江戸時代に作られた柏崎の名所48か所が紹介された今でいうガイドマップになる。石にその紹介箇所が彫ってある。

天屋跡

松尾芭蕉が出雲崎から柏崎に向かった時、天屋という旅館で泊まる予定で紹介状を持っていた。天屋を訪れた時の対応が悪かったせいか、泊まらないと芭蕉が言った。芭蕉を追いかけて番頭が謝ったが、芭蕉の機嫌は治らず、柏崎の先で泊まったという逸話がある。

立地蔵

立地蔵は、もともと北国街道の真ん中に鎮座していたが、明治天皇巡幸時に道脇に移動された。地蔵は、硬くて細工がしにくい安山岩で彫られていて、中央に薬師如来像、左に日光菩薩・右に月光菩薩と、一つの石に3体彫ってある珍しい地蔵になる。足腰の病気に効くと言われている。

ねまり地蔵

ねまり地蔵のねまりは、「座る」の意味になる。錫杖を持ったお地蔵さんで、火ぶせの神様(火災防止)になる。

かしわざき観光ボランティアガイド

柏崎市にある紅葉の名所である庭園、市街地にある小路や史跡名所、良寛禅師と師弟関係にあった貞心尼など柏崎の歴史や街並みなどを地元柏崎大好きなガイドがご案内します。 日ごろ何気なく通り過ぎるようなところを、ガイドと一緒に散策してみませんか。

団体窓口
柏崎観光協会
所在地
〒945-0055 新潟県柏崎市駅前1-1-30 柏崎駅舎内
電話番号
0257-22-3163

ツアープラン情報

ツアー名
スナダンガイド
料金
無料
開催日時
9:00〜16:00
ツアー時間
約2時間
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
柏崎観光協会
TEL
0257-22-3163
定休日
年末年始
営業時間
9:00〜17:00
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