とくしま町歩き・徳島城博物館見学コース

阿波おどり会館~阿波製紙水際公園~徳島城博物館までの町並みを散策した後、徳島城博物館で蜂須賀家に関する資料や道具と江戸時代の町並みの展示を見学する。
※ 阿波踊り会館~徳島城博物館までは、「とくしま観光ガイドボランティア会」が案内。
※ 徳島城博物館内は、「徳島城博物館ボランティア友の会」が案内。

新町川「新町橋」LED常設展示作品を設置

徳島市には138本もの川が流れ、水都、水の都と呼ばれている。蜂須賀家正公の入部(1585年)以来四国最大の大名で、政治・経済の中心として栄えた場所である。

藩政時代の町割りでも架橋されたもっとも古い橋の一つである。徳島城を新町川などの川が囲むように流れていて、外堀に見立られている。現在の橋は1976年に架け替えた橋。海水が入り込み海の魚が生息している。

ひょうたん島遊覧船

徳島市役所、徳島城跡、徳島駅を擁する中心部は、新町川、助任川、福島川に区切られてひょうたん型しており、地元では愛着を込めてひょうたん島と呼んでいる。ここを船で1周(約6㎞)30分で周遊することができる。基本無料だが、保険代として400円だけが必要となる。

30年にわたり川の掃除をおこなって、川をきれいに、川を活かしたまちづくりや緑化活動をし、活躍している民間のNPO法人「新町川を守る会」が運営している。

徳島市に訪れる観光客に「阿波おどりとひょうたん島周遊船」は人気があり、楽しんでいただける。

瀬戸内寂聴記念碑「ICCHORA」

右写真の石でできたオブジェは、徳島出身の瀬戸内寂聴さんが2006年に文化勲章受章、その記念に2009年友人で香川県出身の彫刻家流政之氏が制作した。記念碑の式典で寂聴さん自ら「碑」をくぐり抜けて眉山を眺めて願いを込めるとよいことがあると云われたとのこと。

香川県の庵治石を10個使用し、鳥居のような形(レンコンとの説も)に仕上げ、晴れやかな衣装を意味する「いっちょら」と名付けられている。

ふれあい橋「虹のラクーン」

ふれあい橋橋台部分には第1回LEDアートフェスティバルの常設展示作品として「虹のラクーン」が制作展示されている。

ラクーンとは狸のことで、徳島に伝わる狸の物語を、橋の欄干にLEDを使って描かれている。 

新町川沿いの橋には常設展示作品が5か所あり、夜の街を彩っている。

両国橋通り

例年(8/12~8/15)阿波踊りが開催するとき、この通りに桟敷が作られ無料演舞場となる。

東側には「内町演舞場(有料)」が設置され、どちらでも阿波踊りを見ることができる。

歩行者天国となり、周遊船乗り場も近く、踊りとともに賑わいを楽しみことができる場所である。

徳島城の舌石

現在JRの線路になっているところはもともと(寺島)川があり、自然に出来た徳島城の内堀だった。線路横には石垣がある(下写真)が、この石垣は屏風のように折れ曲がった塀になっていて、舌石と呼ばれている石が支柱の役割を果たしている。32m間隔に、6個の舌石が残っているが、そこには鉄砲や矢を撃つための穴があり、正面だけでなく、側面方向への攻撃も可能となっている。

徳島城博物館

博物館は、徳島城藩主の御殿や庭園があった一角に建てられている。徳島藩と蜂須賀家に関する資料や美術品・道具などが展示されている。

博物館内

(撮影禁止のため展示コーナーの写真はない)

参勤交代

館内に入るとまず参勤交代の紹介コーナーがある。徳島から大坂までは60艘ほどの大船団で向かい、そのあと東海道もしくは中山道で江戸まで15日間ほどかけて行く。大名行列の絵巻物に載っている人数を数えたら468人だったそうで、その程度の人数が移動していたと考えられる。

蜂須賀家

豊臣秀吉が四国征伐をおこない、長曾我部家と戦い、勝利し四国を平定した。その功績が認められ、蜂須賀正勝の子(家政)が1585年に阿波の国を拝領した。秀吉の死後、豊臣政権の主導権をめぐる争いが表面化する。1600年関ヶ原合戦に臨んで、秀吉の有力家臣であった家政は西軍にも東軍にも味方せず、阿波の国を返上し、隠居した。その一方で、嫡子至鎮(よししげ)に家康の幼女を嫁に迎えることになった。これで至鎮に大義名分ができ、100名ほどの軍勢を率い、東軍について戦った。その結果、阿波の国を引き続き治めることになった。1615年に淡路国が加増されて、25万7千石になり、築城以来280年間続いたが、外様大名では珍しい。

千山丸(せんざんまる) 

藩主専用の御召船と考えられていて、参勤交代時に藩主が乗った船が館内に展示されている。

明治時代に入り、基本的には船はすべて壊されたが、この船だけなぜか残り、釣り船として利用されていたものを、平成4(1992)年に補修がおこなわれ、平成8(1996)年に国の重要文化財に指定された。

鎧ほか

蜂須賀正勝(小六)が使用していた甲冑が展示されていた。矢作川の橋で豊臣秀吉と出会う有名な話では大男の野武士のイメージだが、実際は150㎝台でとても小柄だった。

初代藩主蜂須賀至鎮(よししげ)の甲冑も展示されていて、15歳に出陣した関ヶ原合戦で身に着けていたものと伝えられている。

そのほか、大坂冬の陣で使われた法螺貝(ほらがい)も展示されている。

ツアーを終えて

徳島城の外堀の一角を占めた新町川を、民間の力できれいにして遊覧船を走らせていることには感銘を受けました。織田信長・豊臣秀吉の家来の蜂須賀家が徳島藩主として江戸時代を過ごしたことも知り、博物館では大変勉強になりました。

とくしま観光ガイドボランティア会

心温かいおもてなしの心で徳島市内中心部をガイドします。映画「眉山」の支援にも携わってエキストラ出演しました。明るく陽気な会員がご案内します。

所在地
〒770-0904 徳島県徳島市新町橋2-20 阿波おどり会館1F内
電話番号
088-655-1910

ツアープラン情報

ツアー名
とくしま町歩き・徳島城博物館見学コース
料金
無料
※ 徳島城博物館入館料別途(庭園拝観料含む)
大人300円、中高生200円
開催日時
10:00~16:00
但し、博物館休館日、毎週月(祝日の場合は翌日)は、城跡を案内
ツアー時間
約2時間
予約受付
3 日前まで
お問い合わせ
とくしま観光ガイドボランティア会
TEL
088-655-1910
定休日
阿波おどり会館開館日と同じ【臨時休館日(6月、10月、2月第2水曜日)※祝日の場合は翌日・年末年始(12/28~1/1)】
営業時間
9:00〜17:00
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