城下町村上・町屋めぐり

城下町・村上の風情が感じられる町屋や小路(町屋通りや黒塀通り)を一年通じてご案内いたします。時間・コースなどはご相談に応じます。まずはご連絡ください。

常盤園

お茶屋さんを営んでいる常盤園の建物は、明治初めに建てられた。店の裏には茶畑がある。

村上は、お茶どころとしての北限で、約400年前に京都の宇治からお茶の製造が伝わった。

村上市の中心部には、肴町・鍛冶町・大工町・寺町・塩町など昔の名前がそのまま残っている。

吉川(きっかわ)酒舗

吉川家の先祖は、山口県毛利藩の出身で、江戸時代の初めに村上に来た。昔は、米屋や味噌・醤油を醸造していた。家の中に入ると、床は土間(たたき)になっている。その時の湿気が土間でわかるそうで、湿気があると土間に水たまりができる。居間まで来ると吹き抜けになっていて、柱や梁の太さがすごい。

建物は文政9(1826)年築で、ほぼ200年経っている。

「城下町村上 町屋の人形さま巡り」というイベントが毎年3月1日~4月3日かけてあり、雛人形を入口近くの部屋に展示し、無料開放する。飾るのに、1日がかりで準備するそうだ。

村上市町屋造観光案内所

大正初期に建てられた町屋を城下町内に移築され、観光案内所として活用している。

孫惣刃物鍛冶

鍛冶屋をやっていた家で、今すぐにでも仕事ができるくらい、当時の姿のままで機械や工具が保存されている。店の方がおられず、ガラス越しに見た。

御茶所「九重園(ここのえん)」

江戸時代からのお茶屋さんで、町人は武士と違って緑のお茶が飲めないため、京都・宇治へ学びに行った。丹波生まれの柳田九兵衛が村上に来て店の基盤が確立したことから、九兵衛の「九」と店の主人が代々世襲して重兵衛と名乗っていた「重」から、屋号を九重園とした。

建物は築250年ほどで、街道沿いにある家のため、大名行列を上から覗かないように、2階は低くなっている。村上の町は、戊辰戦争の戦火から逃れたので、古い家が残っている。

茶の間には槍が飾られていた。村上藩が幕末の戊辰戦争の費用をねん出するため、購入したものだ。そのほか、1600年代に作られた茶道具や村上の伝統工芸「木彫堆朱(ついしゅ)」の茶びつなどがあった。

寺町

妙法寺

藩から贅沢に造るなと言われたが、豪華な門を造ったため、門を裏に向けたと言われている。

長法寺

お城の御殿を解体・再建したときに、払い下げられたものを用いて寺を建て替えたと伝えられている。

経王寺

日蓮宗として新潟県でも古い歴史があり、俗に寺町の大寺と言われている。

浄念寺

日本最大級の土蔵造りの本堂があり、国の重要文化財に指定されている。文化15(1818)年築になり、土蔵造りは火災に強い。

新井白石とともに6代・7代将軍の側用人として天下を仕切った間部詮房(まなべあきふさ)候の菩提寺になる。8代将軍吉宗になって、失脚し、高崎藩から村上藩に左遷させられた。

また、元禄2(1689)年松尾芭蕉が村上で2泊していて、浄念寺にも参詣している。

安善寺

浄土真宗のお寺で、山門は正徳2(1712)年の建立で、村上で一番古い木造建築と言われている。本堂は、明治時代に火災で焼失しているので、それ以降の建物になっている。

割烹吉源(よしげん)

寺町には、お寺とともに料亭・割烹も多い。吉源は、約180年の歴史があり現在6代目の店主で、建物は昭和4(1929)年築になる。

村上は食材が豊富で、料理人のレベルが高い。

割烹新多久(しんたく)

慶応3(1867)年創業で、ミシュランガイド新潟2020特別版で、一つ星のお店として紹介されている。

旧第四銀行村上支店長住居

昭和11(1936)年建築で、国登録有形文化財に指定されている。現在個人宅として使用していて、イベントの時には中を公開している。

井筒屋

井筒屋は、江戸時代「久左衛門」という旅籠で、松尾芭蕉が2泊している。出羽街道沿いにあり、当時14軒の旅籠があった。江戸時代の建物は火災で焼失した。現在の建物は、明治25(1893)年頃築で、国登録有形文化財に指定されている。店内には東講の立て札があり、江戸時代の旅行客に向けて宿の目印(今でいうJTBのような役目)だった。

うおや塩引館

塩引鮭を製造しているうおやの販売店舗で、軒先には塩引鮭が干してある。店内に入るとちょうどシーズンという天然の岩ガキが販売されていて、店内で食べることもできる。

二つの町

明治時代の町村制施行の時、武家の村上本町(もとまち)と町人の村上町の二つの町に分かれた。それぞれに役場や学校があり、言葉も若干違っていたそうだ。戦後、昭和21(1946)年に合併された。

千年鮭きっかわ

明治29(1897)年頃築の建物で、国登録有形文化財に指定されている。

吊るしてある鮭はオスのみで、1000本以上の鮭が吊るしてある。自宅で食べるときは、ハムのように薄く切って食べるそうだ。毎年秋に吊るし変える。鮭の稚魚を1000匹川に放流しても2~3匹しか戻ってこない。

JR東日本の「大人の休日倶楽部」の撮影がおこなわれた場所。吉永小百合が立った位置で撮影。

益甚

昭和7(1932)年築の町屋造りの建物で、国の登録有形文化財に指定されている。座敷には、お雛様や屏風を時期に飾られる。座敷の窓側の先には坪庭が見える。庭めぐりも時期におこなう等、皆様に来ていただくイベントを定期的におこなっている。町屋は、夏は涼しいが冬は寒くて厳しい。

酒を絞る時に使われる酒槽(さかぶね)(右下写真)は、1升瓶で700本分ほど入るそうだ。

九品仏(くほんぶつ)

宝暦10(1760)年に造られた石仏で、極楽浄土に行ったときに上品上生から下品下生まで9つの段階があり、それぞれの仏様がお迎えに来る。9体あり、村上市内のいろいろなところに点在している。

村上市観光ガイド会

村上の魅力を知り尽くした「観光ガイド」と歩けば、村上の旅がもっと楽しくなるはず。 その土地の歴史・文化を熟知した観光ガイドと、城下町村上を巡ってみませんか?

団体窓口
村上市観光協会
所在地
〒958-0854 新潟県村上市田端町11-8
電話番号
0254-75-5953

ツアープラン情報

ツアー名
城下町村上・町屋めぐり
料金
2時間まで 2,000円(お客様15名につきガイド1名)
(2時間以上の場合は1時間につき、+1,000円)
開催日時
お盆や年末年始に休みをいただく場合があります。お問合せください。
ツアー時間
約2時間
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
村上市観光協会
TEL
0254-75-5953
定休日
年末年始
営業時間
9:00〜17:00
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