宇佐神宮〜後編

宇佐神宮は、全国八幡様の総本宮で、神輿と神仏習合の発祥地として有名です。隼人の乱平定ののち、慰霊のためにはじまった放生会や境内に弥勒寺を建立したことなどがそれをよく表しています。宇佐市の歴史だけでなく、雑学などいろんなことを知っているので楽しく回ることができます。ぜひご利用ください。

前編

宇佐神宮 西大門

宇佐鳥居をくぐると、西大門があり、創建は不明だが、元文5年(1740)・昭和16年(1941)に改築されている。国宝の本殿、勅使門とともに、宇佐神宮の景観を象徴する建物。菊の御門の下にハートマークがあるのが、猪の目透かし(いのめすかし)といい、イノシシに関係していて、神社仏閣によくあるそうだ。

宇佐神宮は、天皇より勅使が遣わされる勅祭社で、全国に16社あるうちの一つで、例祭(宇佐祭)のときは天皇から贈り物が届けられる。

上宮国宝の本殿(一之御殿・二之御殿・三之御殿)と南中楼門(勅使門)

回廊内に入ることができるのは、近年は年1回(5月の連休)しかないので、本殿の写真を見せてもらう。本殿の造りは、八幡造(づくり)といって、2棟の建物を前後に連結させて一つの建物になっている。2棟の建物は、奥殿を「内院」・前殿を「外院」といい、神様が昼は前殿、夜は奥殿に移動するとのこと。2棟の接するところに、黄金の雨樋が通っている。

お参りする時は、賽銭箱にお金を入れて、階段を下りてから二礼四拍手一礼してお参りし、一之御殿、二之御殿、三之御殿すべてお参りする。二之御殿の前にある門が、勅使門だ。

相撲力士の双葉山は宇佐市出身で、双葉山生誕百年の時に、宇佐神宮で白鵬の土俵入れがおこなわれたそうだ。

天皇御下賜(かし)

天皇から贈り物をいただいた後に、立て札を建てる習わしになっているそうだ。

神仏習合

お坊さんと神主さんが向かい合っていて、神仏習合を如実に表しているポスター。

御神木のクスノキ

樹齢800年以上のクスノキで、触れると健康で長寿の御利益があるそうだ。EXILE(エグザイル)のUSAさんがアルバムが売れるようにと祈願したり、大分市出身の指原莉乃さんがAKB48総選挙の前に祈願して1位になったりで、有名になり、パワースポットとして木に触る人が増えたとのこと。USAさんは、宇佐市の文化観光大使になっていて、本殿前の広場で、踊りを奉納したこともある。

宇佐神宮 奥宮

遠くに見える山にあり、二之御殿の比売大神が降臨された神域とのこと。

若宮神社

15代(16代説もある)応神天皇の5人の子供の仁徳天皇と4人の皇子を祀っている。

木造で造られた神様の像が宝物館にあり、重要文化財となっている。

下宮

上宮と同じ神様を祀っている。一般庶民は上宮に上がれなかった時期があったために、下宮でお参りしていたそうだ。

昔は、御炊殿(おいどの)といわれた神様の食事を作る所があった。

祓所(はらえど)

神職が祭祀の前に祓い清める所。

春宮神社(とうぐうじんじゃ)

応神天皇の末の子供で皇太子になったが、仁徳天皇に天皇の座を譲った菟道稚郎子命(うじのわきのいらつこのみこと)が祀られてる。頭が良かったので、学問の神様としても有名だそうだ。

八坂神社

素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀られている。毎年2月13日には、鎮疫祭という疫病災禍を祓い、鎮めるために行われる祭が開かれる。ちょうどコロナの時期と重なり、重宝な祭りだ。

弥勒寺跡

738年に建立され、神仏習合文化発祥の壮大なお寺の跡で、国東半島の六郷満山文化に大きな影響を与えた。山口県の大内氏が支配した時代に描かれた絵が残っていて、奈良の薬師寺のような配置になっている。東西約150m、南北約250mの敷地があり、南側には南大門・金堂・講堂が南北軸に沿って配され、金堂前面に2基の三重塔が建っていた。

明治時代の神仏分離令が発令され、神社の敷地内にお寺があるのが問題だとされ、廃仏毀釈で廃寺になった。

一柱騰宮跡(あしひとつあがりのみやあと)

神武天皇の顕彰碑の所で説明した宇佐津彦(ウサツヒコ)・宇佐津姫が、簡単なお社を建ててもてなした場所。

呉橋(くれはし)

創建は不明だが1300年ごろに造られたと思われる橋で、1622年に細川忠興の子の忠利が改修したと擬宝珠(ぎぼし)に書いてあり、当時豊前の国(北九州から宇佐辺りまで)を支配していたのが、細川家になる。橋の長さ約25m、幅が3.5mある。

通常は通ることはできないが、10年に1回勅使さんが来るときだけ通ることができ、レッドカーペットが敷かれ、2日間だけ一般の人もわたることができるそうだ。夜ちょうちん行列で迎え、花火が上がるとのこと。9月下旬の夜、月と橋のアングルを求め、写真家の数がかなり増えるそうだ。

鳥居

呉橋を背に見るまっすぐな道は、勅使街道といい、中津市~みやこ郡~大宰府までつながっていて、昔の正門だったそうだ。

昔の鳥居は鉄で巻いてあったため、戦時中に供出され、現在は沓石だけ残っている。

極楽寺

弥勒寺の講堂にあった大仏様がいる。室町時代に寄木造で造られたそうだ。大変立派な弥勒菩薩座像(4m80㎝)で、弥勒寺があったころの面影を感じる。

宇佐市観光ガイド

宇佐神宮は、全国八幡様の総本宮で、神輿と神仏習合の発祥地として有名です。隼人の乱平定ののち、慰霊のためにはじまった放生会や境内に弥勒寺を建立したことなどがそれをよく表しています。宇佐市の歴史だけでなく、雑学などいろんなことを知っているので楽しく回ることができます。ぜひご利用ください。

所在地
〒872-0102 大分県宇佐市南宇佐2179-3 宇佐市観光協会内
電話番号
0978-37-0202

ツアープラン情報

ツアー名
宇佐神宮〜後編
料金
2時間まで ¥3,000円
2時間以上4時間まで ¥5,000円
4時間以上 ¥10,000円~
開催日時
8:30〜17:00
ツアー時間
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定休日
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