歴史散策・有家コース

南島原市有家地区は、島原半島の中で、稲作と畑作が盛んで、良質な地下水に恵まれています。その結果、味噌・醤油・酒・そうめんの生産が盛んに行われています。特に、そうめんは、日本第2位の生産量を誇っています。歴史も古く、平安時代の文献に、既に作られていた事が出ているそうです。1500年代後半から1600年代前半にかけて、南蛮貿易が盛んだったころ、島原半島で作られた小麦粉が、南島原市にある口之津港からマカオ・フィリッピン向けに輸出されていたとのこととされています。そんな有家地区の酒・味噌、醤油、そうめんを作っている壱之蔵から五之蔵までの蔵を巡っていくツアーです。

概略説明

南島原市有家地区は、島原半島の中で、稲作と畑作が盛んで、良質な地下水に恵まれている。

米・麦・小麦・大豆の生産が多い

50ha以上の農家数は、長崎県一多い

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味噌・醤油・酒・そうめんの生産が盛んにおこなわれている。

特に、そうめんは、日本第2位の生産量を誇っている。歴史も古く、平安時代の文献に、既に作られていた事が出ているそうだ。1500年代後半から1600年代前半にかけて、南蛮貿易が盛んだったころ、島原半島で作られた小麦粉が、南島原市にある口之津港からマカオ・フィリッピン向けに輸出されていたとのこと。

そろばんえびす

日本一えびすさんが多いという佐賀県でも、そろばんえびすは1~2体しかないのに比べて、南島原市有家地区には、70~80体あるそうだ。この地域には商家が多く、繁栄していた証しではないかとのこと。島原城から口之津に通ずる旧街道沿いにあるえびすさんを見に行く。酒・味噌、醤油、そうめんを作っている壱之蔵から五之蔵までの蔵を巡っていく。

壱之蔵・吉田屋

米が取れた後から仕込みが始まるため、11月に見学に行った我々は、残念ながら酒蔵を見ることはできなかった。1917年創業のお店で、原料を大きな木を重しにしてお酒を搾(しぼ)るという「はねぎ搾り」という技法で、作っているのがこだわりとのこと。別棟には、古民家があり、夏にはカフェを開いているそうだ。庭も立派で雰囲気が良く、まったりできるいい空間だ。島原藩の最後の殿様は、徳川慶喜の弟で、ここの座敷で食事もとられたとのこと。敷地を入ったすぐ右側の倉庫では、コンサート等の催しを行えるスペースになっている。古い車・バイク・レジ・レコードなどが倉庫の中に置いてあり、何とも言えない雰囲気を醸し出している。

弐之蔵 浦川酒造

見学した時期が悪く、こちらもお酒の仕込み時期で酒蔵見学はできなかった。南島原市で一番大きく、長崎県内でも有数の大地主で、江戸時代・文化(1804~1818)の創業の酒蔵。ここで作られている「一鶴」は、地元で昔から高級品として親しまれているそうだ。座敷も開放していて、欄間の手彫りで作られた装飾や庭が素晴らしく、趣がある。

三之蔵 喜代屋

1918年創業の味噌・醤油製造・販売の会社。もろみで作る島原納豆みそがおすすめ商品とのこと。ご飯の上にのせて食べるとおいしいということで、一つ購入し、家で食べたが美味だった。創業百年の歴史があるにもかかわらず、新商品開発に力を入れているとのこと。しょうゆソフトというミスマッチなネーミングの商品もおいしいそうだ。工場内は、部外者が菌を持ち込んで製造に影響を及ぼす可能性があるという理由で中に入れなかった。

四之蔵 ヤマコメ醸造

古くから味噌・しょうゆ醸造業をしている会社。ここも座敷があり、会社側に時間があるときには、お客様を上げてお茶を出しているとのこと。この日も対応していただき、こちらの味噌は麦味噌で、魚との相性が特によく、あらかぶ(カサゴ)のみそ汁は最高だそうだ。海が近く、新鮮な魚を出汁にしていただくみそ汁は聞いているだけで美味しさが伝わる。熊本から天草へ橋を使ってわたることができるまでは、天草への出荷量は多く、今ある倉庫は、戦後すぐに天草から小学校の講堂を移築しているものだそうだ。柱がなく、倉庫としての利用価値はもちろん、趣もある。

趣のある小径(ヤマコメ醸造南側の道)

醸造業者は大地主が多いと伺ったが、このヤマコメ酒造の屋敷も広く、石を使った南側の壁や塀を見る風景も必見の価値がある。江戸時代にタイムスリップしたような景色が広がる。

五之蔵 麺商ふるせ

国道251号線沿いにあり、島原一揆村という名称で店を構えている1965年創業のそうめん・うどん製造・販売の会社で、手作りそうめんの会社として、大手の一つとのこと。そうめんのことを昔の人たちは、「ぞろ」と言っていて、その意味は、店の中のポスターの中に書いてある「もちもちつるっと生そうめん」の「つるっと」のことだそうだ。のど越しよく食べれたことを表現したかったのかもしれないと思った。

南島原ガイドの会 有馬の郷

キリスト教が日本に入ってきてからキリスト教繁栄の時代そしてキリスト教弾圧から島原の乱について、そして江戸時代の潜伏キリシタンについて、有馬キリシタン遺産記念館に展示されています。また、原城跡では、大手門跡~三の丸跡~二の丸跡~本丸正門跡~本丸門跡~天守台跡迄当時の状況を見ることができます。ぜひ、ガイドの話しを聞きながら当時の状況に触れてください。

所在地
〒859-2412 長崎県南島原市南有馬町乙1395 南島原ひまわり観光協会
電話番号
0957-65-6333

ツアープラン情報

ツアー名
歴史散策・有家コース
料金
1~10名 ガイド1名2,000円(2時間まで)、2時間超える場合、1コマ追加
11~20名 ガイド1名3,000円(2時間まで)
21~40名 ガイド2名6,000円(2時間まで)
有馬キリシタン遺産記念館入場料別途(一般300円・高校生200円・小中学生100円)
開催日時
9:00〜17:00
ツアー時間
60〜120分
予約受付
7 日前まで
お問い合わせ
南島原ガイドの会 有馬の郷
TEL
0957-65-6333
営業時間
9:00〜17:00
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