長者ヶ原廃寺(ちょうじゃがはらはいじ)跡

長者ヶ原廃寺跡は、藤原清衡が中尊寺を建立する前から衣川の地に仏教文化が華開いていたことを伝えるとともに、平泉文化の成り立ちを窺う上で重要な遺跡です。

長者ヶ原廃寺跡 概要

奥州藤原氏が栄える前に、すでに仏教文化が確立していたことを示す遺跡になる。安倍氏が建てただろうと言われている。

915年に起きた十和田噴火の火山灰の状況から915年以降の建立されたと考えられていて、1051~1062年の前九年の役の時に焼き払われたのではないかとされる(焼けた礎石が出てきている)

築地塀(ついじべい)跡

長者ヶ原廃寺跡は、約100m四方を土で積み上げた築地塀に囲まれていた。京からの技術が使われている。安倍氏が建てたものだとして、安倍氏の当時の身分からすると積み土築地塀禁止だったので、特別に認められたんだろうと考えられる。

南門跡

南門は1mほど高くなっていて、約7m×約5mの大きな門があったことを示す礎石が出ている。

本堂跡

5間(約16.7m)四方の仏堂で、1間ごとに礎石があるので通常は石の数が36個だが、本尊を安置する須弥壇には柱を建てないため、2個少ない34個になる。南門跡の礎石は地面の下に隠れているが、本堂跡の礎石は表面に出ていて、実物になる。

礎石の先の山の形が、涅槃像のように見える。その山の山毛欅(ぶな)峠から礎石用の石が、途中北上川を通って、運ばれている。北上川に舟を並べて、石を運んでいる。

西建物跡

3間(約7.65m)四方の多宝塔ではないかといわれている。

奥州市世界遺産登録候補地ガイドの会

奥州市世界遺産登録候補地ガイドの会は、下記のとおり世界遺産候補地である白鳥舘遺跡(前沢地域)と長者ケ原廃寺跡(衣川地域)のガイドを実施しております。 奥州藤原氏が平泉文化を形成するうえで重要な役割を果たした2つの遺跡でお待ちしておりますので、ぜひおいで下さい。

団体窓口
奥州市商工観光部商業観光課
所在地
〒023-8501 岩手県奥州市水沢大手町1-1
電話番号
0197-24-2111

ツアープラン情報

ツアー名
長者ヶ原廃寺(ちょうじゃがはらはいじ)跡
料金
無料
開催日時
11:00~15:00
ツアー時間
約45分
予約受付
10 日前まで
お問い合わせ
奥州市商工観光部商業観光課
TEL
0197-24-2111
定休日
土・日・祝日
営業時間
8:30〜17:15
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