西郷どん村

西郷どんが愛した日当山地区を、西郷どん村を中心にガイドとともに巡ります。

概略説明

日当山(ひなたやま)西郷どん村周辺を歩く。

西郷どん村~天降川~西郷どんの崖~西郷どん湯~侏儒どん橋~侏儒どん温泉~蛭児神社~鹿児島神宮

(鹿児島神宮は、特別にご案内いただいた)

西郷どん村

西郷どんの宿

西郷隆盛が日当山温泉の龍宝家で湯治していた。そのお宅は、1964年の大火で焼失したため、現在の場所に平成29年12月復元された。

日当山温泉には、十数回訪れ、温泉や釣り、狩りなどを楽しんだ。

西郷どんをせごどんと言うのは、鹿児島弁は、さい(SAI)をせ(SE)と発音するところからきている。「やさい」のことは、「やせ」と言う。

一ッ葉(イヌマキ)

龍宝家に来た時に馬をつないだ木で、2本ここに移築された。

日当山温泉は隠れ家的存在で、人目に付きにくかったので、明治維新後に利用していた。

龍宝家内

4つの部屋があり、田の字の形をしている。玄関から家に入ると、正面に台所があり、その横の和室には囲炉裏があり、奥の正面席を横座といい、上座になる。西郷どんは来た時はそこに座り、酒はあまり飲まないが、タバコはキセルでよく吸っていたそうだ。

表座敷から庭を見る風景

日当山温泉南洲逸話

紙芝居

日当山温泉での西郷隆盛の逸話を、地元のシルバーさんが紙芝居を作った。

  • 西郷どんは深々と頭を下げて挨拶する
  • 地元の子供たちに相撲を教えていた
  • 釣りをすると大漁になる
  • 坊主頭のため僧侶と間違えられて、「どこかお寺を持っていますか?」と聞かれ、「寺はないが山はある(桜島を持っている)」と答えた
  • 西郷どんが書いた書の話し「世の中を渡っていくことは、険しい山道を歩くことよりよっぽど難しい」
  • みすぼらしい店に入ったときは、店をきれいにできるだけのお金を見えない所に置いていく

西郷どんの人となりを逸話にしていた

奥ゆかしい・誰とも同じ対応・人(魚)が寄ってくる・鹿児島を愛している・苦悩・思いやり・やさしさ

プロジェクションマッピング

毎日午後2時から10分間にわたり、西郷どんの宿の7枚の障子を使ってプロジェクションマッピングがおこなわれている。午後4時からは、カラーとなります。

 内容は、紙芝居と同じ南洲逸話と、江戸時代初期日当山郷の地頭を勤めていた徳田大兵衛(とくだおおひょうえ)のとんち話で構成されている。徳田大兵衛は、3尺(90㎝)ほどしかないため、侏儒どんと広く民衆に慕われていた。

侏儒どんのとんち話
  • 干ばつで農民が苦しんでいるとき、「紙袋一杯の米を持って行っていい」と殿様の許可をもらい、巨大な紙袋を持って行って詰めた
  • 茶の実の時期ではない時に、
    【殿様】茶の実が見たい → 【侏儒どん】茶飲みばあさんを連れていく
    【殿様】茶の生える実が見たい → 【侏儒どん】ばあさんを這わす(這える身)

 庶民は忙しいので却って苦しめる

町歩き

日当山温泉は、鎌倉時代に開湯し、鹿児島県最古の温泉と言われている。日当山の地名は、小さい山が多く、山に日が当たるところから名づけられたといわれている。南九州の一族を隼人族というそうだ。

龍宝家屋敷跡

龍宝家は、西郷どん村から直線距離で100mほどの所にある。今も子孫の方が住んでおられるそうだ。

天降川(あもりがわ)

天降川は、西郷隆盛が、船を出して釣りをした川で、山にも出かけてウサギ狩りをおこなっていた。

川向うの日当山温泉は、すべて家族湯になっていて、家族湯発祥の地となっている。地元の人は数十円で入れるので、家ではお風呂はあまり入らないらしい。

西郷さんの崖

龍宝家から裏を通って崖を下ったところで、わらじを作っていたという話しが南洲逸話にある。

西郷どん湯

先ほどの西郷どんの崖から数十メートルの所に、道を挟んで西郷どん湯があり、明治の初めは混浴だったそうだ。ここに西郷隆盛は、療養に通っていた。

侏儒どん橋

侏儒とは、小さいという意味で、どんとは様の意味で目上の人に使う言葉。天気がいいと、霧島連山や桜島が見える。橋の欄干には、茶の実の話しや侏儒どんの紹介、見える山や川、温泉の紹介が、陶器のプレートを使ってなされている。

日当山温泉公園

天降川沿いにあり、堤防沿いには龍馬ハネムーンロードの看板がある。龍馬夫妻も日当山温泉にも泊まったといわれているそうだ。公園は、競馬場の跡で桜の名所だそうだ。

侏儒どん像

橋とか像があり、地元の人々から慕われていたことが良く分かる。餅をのどに詰まらせて 51才で亡くなったと像横の碑に書いてある。

蛭児(ひるこ)神社

古事記の最初に出てくる話しとして、イザナギノミコトとイザナミノミコトの最初の子はうまくいかず蛭児になり、3歳になっても歩くことができなかったので、クスの船(天の磐櫲樟船)に乗せた。そしてここ日当山温泉に着き、地元の人が温泉に入れて歩けるようになったという話しがあり、この蛭児神社も神代の時代に創建されたといわれている。

船のクスの木が根付いて森となったと言い伝えられていて、神社一帯を奈毛木の杜(なげきのもり)と名付けられていて、古くから和歌に詠まれており、古今和歌集にも出ている。

(番外編) 鹿児島神宮

鹿児島神宮は、桜島を向いて建てられている。御祭神は神武天皇の祖父と言われる彦穂穂出見尊(ひこほほでみのみこと)とその妻の豊玉比売命(とよたまひめのみこと)で、海幸彦(兄)山幸彦(弟)の話しがあり、彦穂穂出見尊が山幸彦と言われている。山幸彦(弟)は、海幸彦(兄)と道具を交換した時に釣り針を落としてしまい、海に潜り海中の神殿まで取りに行ったというおとぎ話、浦島太郎の伝説に由来するもので、浦島太郎と乙姫のモデルとなった神様が祀られていると言われている。 

拝殿の天井は格子状になっており、その中にたくさんの絵があり、色鮮やかな野菜や果物の絵が描かれていて、見ごたえがあります。面白いのは当時の日本になかったはずの植物も描かれていることで、当時の薩摩は密貿易を行っており、その為知らない植物も描かれている。拝殿の絵はそんな歴史の証明にもなっている。

霧島市観光ボランティアガイド「しっちょいどん」

1.西郷どん関連地周辺 2.霧島神宮周辺 3.鹿児島神宮周辺 4.和気神社・犬飼の滝周辺 5.浜之市周辺 6.大隅国分寺跡周辺 7.国分城山公園周辺 8.霧島市周遊観光バスコース その他、霧島市内の史跡や景勝地等ご希望に沿って御案内します

所在地
〒899-5106 鹿児島県霧島市隼人町内山田1-14-15 霧島市シルバー人材センター内
電話番号
0995-42-8585

ツアープラン情報

ツアー名
西郷どん村
料金
6名まで:2,000円/グループ
7名以上:300円/人
ガイド1名で20名までご案内(複数ガイド可)
開催日時
9:30〜・13:00~
年中無休(年末・年始は休み)
ツアー時間
約2時間
予約受付
3 日前まで
お問い合わせ
霧島市観光ボランティアガイド「しっちょいどん」
TEL
0995-42-8585
定休日
土・日・祝日
営業時間
9:00〜17:00
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